SPICE RECIPE

#34

野田雄紀シェフ
SPICE RECIPES VOL.11

バターナッツかぼちゃのぬか漬け
by 「野田」野田雄紀

旬のバターナッツカボチャを自家製のぬか漬けで。基本のぬか床のつくり方から教えていただきました。ぬか床に昆布やしっかり焦がした焼き鮭を入れて旨味を出すのが「野田」流。生で食べられる野菜であればなんでもおいしく食べられます。写真は、大根のぬか漬けと出汁で炊いた生麩を添えて。


<材料> 
ぬか漬け用いりぬか 500g
水 500ml
粗塩 50g
GABAN® あらびきチリペパー 2.5g
昆布 10cm
焼き塩鮭 1切れ(皮を焦がすようにしっかりと焼く)
生姜 1かけ(薄切り)
野菜 200g(ぬか床の発酵を促す用。キャベツの芯やにんじんの皮などでもOK)
バターナッツかぼちゃ 適量(皮をむく)
大根 適量

<作り方>

  1. ぬか床を作る。いりぬかと水、粗塩、あらびきチリペパーを入れてよく混ぜる。
    全体がよく混ざったら、昆布と焼き鮭、生姜を加えて、野菜(100g)を加えて冷蔵庫にしまい、2~3日に1回混ぜる。

  2. 1週間後、古い野菜を取り出し、新たに野菜(100g)を加える。同じように2~3日に1回混ぜて、1週間ほどでぬか床が完成する。漬けた野菜を取り除く。

  3. バターナッツかぼちゃ、大根など好みの野菜に粗塩をまぶす。ぬか床に表面が触れるように漬けて冷蔵庫で寝かせたら完成。好みの大きさにカットして、皿に盛りつける。

<MEMO>
きゅうりなど浸かりやすい野菜は4~5日、バターナッツかぼちゃは7日~10日ほどが目安。浸かりすぎた場合は、細かくカットして洗い、水気を絞っておろし生姜と合わせるとおいしく食べられる。

おいしさを上級に。プロのひと手間

日本料理の領域の中でスパイスやハーブ、フルーツを組み合わせた独自のスタイルで和食を再解釈する「野田」の野田雄紀シェフ。今回は〈バターナッツカボチャのぬか漬け〉のレシピを提案いただきました。より本格的に仕上げるコツを紹介します。

▼使用するスパイス
GABAN® あらびきチリペパー

POINT.1  

【ぬかの発酵を促すため、野菜を2度漬ける】

レシピのポイント1

初期のぬか床は塩分が強いため、野菜を加えてぬか床の準備をする。水分を含んだ野菜が発酵を促し、水分を補充してくれる。

POINT.2  

【焼き鮭は塩分濃度が高いものを】

レシピのポイント2

焼き鮭は昔ながらの塩辛いものがおいしい。表面が黒く焦げるまで焼き、ぬか床にいれることで旨みとなる。

POINT.3  

【冷蔵庫で保管する】

レシピのポイント3

常温での発酵は季節に左右されるため、冷蔵庫でゆっくり味を入れていくのがおすすめ。

教えてくれた人

野田雄紀

「野田」店主

2004年に渡仏。フレンチの名店で腕を磨き、28歳の時に東京・神宮前でフランス料理を提供する「kiki harajuku」をオープン。丸12年営業した後、2023年10月に改装し、店名を「野田」として再スタート。和食をベースにしつつも、従来の日本料理の概念に囚われないコース料理を提供する。