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#37

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読むレシピ 第一話

白菜と豚とフェンネルの醤油カレー

トントントン、ぐつぐつ。しゅーっ。パチパチパチ。鍋の中はいつも忙しない。
レシピの行間でも、刻々と状況は変わり続けている。

そんな鍋の中で繰り広げられる
小さな世界をじっとみつめるように
料理を愛するプロに、レシピという物語を綴っていただきました。

ときに分量が大まかだったり、脱線するのはご愛嬌。
目の前の劇場をよく見て、耳を澄ませることも料理の醍醐味だったりします。

読み終える頃にはお腹がぐーっと空いている、かも。
ぜひ想像しながら「読むレシピ」をお試しください。

レシピ
「白菜と豚とフェンネルの醤油カレー」
文・タケナカリー

白菜の季節。ただ、白菜は少し不遇だ。鍋にはレギュラー出演しているのに主役にはなれないバイプレイヤー。あんなにグルタミン酸を蓄えているのに、扱いがちょっと酷いと思う。かくして僕は白菜が主役のカレー劇場を作ることにした。いつも主役のポークも今日ばかりは脇役に。恋人役となるスパイスはフェンネルさん。彼女、実は醤油と合うんです。

<用意するもの>
白菜 1/4個
豚肉バラ(ブロック) お茶碗半分程度
玉ねぎ 半分
にんにく 2片
生姜 1片
トマト 丸ごと1個
フェンネル<パウダー> 小さじ2
クミン<パウダー> 小さじ1
パプリカ<パウダー> 小さじ0.5

水 適量
塩 適量
バター 1かけ
醤油 適量
ブラックペッパー 適量

手順1 手順2 手順3 手順4 手順5

教えてくれた人

タケナカリー

スパイスやカレーに関わる商品・レシピ開発、コンテンツ制作を手がける株式会社食欲代表。 自著にSFカレーファンタジー小説「少し不思議なカレーの物語」を出版。Podcast「カレー三兄弟のもぐもぐ自由研究」も配信中。