SPICE RECIPE

#74

ミックスベリークリームソーダ完成写真
SPICE RECIPES VOL.22

ミックスベリークリームソーダ
by 「洋食KUCHIBUE」坂田阿希子

ベリーの香りと、しゅわっと広がる甘酸っぱさ。甘く爽やかなタラゴンを加えるだけで、ふわりと香りの余韻が残り、ぐっと洗練された印象に。ハーブが引き立てる甘さと香りで、まるで、大人のいちごミルクのような一杯。


<材料>6~7杯分
いちご 200g
ラズベリー 70g
ブルーベリー 50g
グラニュー糖 果物の重さの70%(約230g)
GABAN® タラゴン〈ホール〉 1瓶

炭酸水 適量
バニラアイスクリーム 適量

<作り方>

  1. いちごのヘタをとる。ボウルにいちご、ラズベリー、ブルーベリーを入れ、グラニュー糖の半量を全体にまぶす。軽く混ぜてなじませたら、残りを加えてまぶす。そのまま30分ほど置き、果実となじませる。

  2. 鍋を弱火にかける。じんわりと果実から水分がにじみ出てきたら、タラゴンを加えて火を強める。

  3. アクが出てきたら取り除き、火を弱めて6分〜7分ほど煮る。

  4. 粗熱をとりグラスに注ぐ。ソーダを加え、アイスクリームをのせたら完成。

<MEMO>
冷凍のベリーでも代用OK。色味を鮮やかにしたいときは、ラズベリーやいちごを中心に。ブルーベリーを多く使うと、仕上がりがやや茶色っぽくなるので注意。いちごは、小粒のもののほうが香りも甘さもぎゅっと詰まっておすすめ。煮沸した瓶に詰めて冷蔵で3週間ほど保存可能。

レシピをもっとおいしく。プロのひと手間

雑誌やテレビをはじめ、数々のレシピ本でも活躍する料理家・坂田阿希子さん。2019年には東京・代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープンし、その確かな味とセンスでファンを魅了し続けています。今回は、そんな坂田さんに〈ミックスベリーソーダ〉のレシピを教えていただきました。本格的に仕上げるためのコツとともにご紹介します。

▼使用するハーブ
GABAN® タラゴン〈ホール〉

POINT.1

【果実はなるべく触れずに、やさしく】

果実をやさしく扱う工程

グラニュー糖をまぶすときは、なるべくヘラなどで触れずに、ボウルを振って転がすようになじませるのがおすすめ。うまくいかないときは、手でそっとなじませてもOK。果実をつぶさないようふんわりと。

POINT.2

【ジャムになる手前のフレッシュさを残す】

ジャムになる手前のフレッシュさを残す工程

果実は煮詰めすぎず、“ジャムになる手前”で火を止めるのがポイント。軽くとろみがつくくらいで仕上げると、果物のみずみずしさがほどよく残り、ソーダにしたときの爽やかさが引き立つ。

POINT.3

【蓋をして、そのまま余熱でなじませる】

蓋をして余熱でなじませる工程

粗熱をとるときは、蓋をしてしばらく余熱にまかせて。じんわりと蒸されて、タラゴンの香りがより立つ仕上がりに。

教えてくれた人

坂田阿希子

「洋食KUCHIBUE」オーナーシェフ

新潟県出身。料理雑誌の出版社勤務を経て、フランス料理店やフランス菓子店での修業を重ねて料理家として独立。雑誌やテレビ、レシピ本の出版など多方面で活躍する中、2019年に「洋食KUCHIBUE」をオープン。2025年から料理教室「坂田料理塾」もスタート。