PROFESSIONAL POINT

#49

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PROFESSIONAL POINT

プロが教えるスパイスづかい
「Kalpasi」黒澤功一

スパイスカレーのほか、ジェラートやラーメン、小皿料理などさまざまな業態でスパイスの可能性を提案している黒澤功一シェフ。「インドのスパイスだけじゃなくてネパール、スリランカのスパイスも組み合わせている」という黒澤シェフのスパイス使いを聞いてみた。

「いろいろなスパイスを使いますが、唐辛子は辛さ、味、風味が多様なので、6〜7種類くらい使い分けています。食材にあわせたり、辛味を出すか出さないかで選んでいます」

SPICE

黒澤功一シェフのスパイス使い

黒澤功一シェフのスパイス使い

「スパイスの効果は味や香りもあるけど、色も重要。今回のカレーも白いココナッツミルクにターメリックを入れることで鮮やかな黄色になり、そこにパクチーの緑が映えています。お店ではカレーをいくつか組み合わせるので、色のバランスも考えています。」

STORAGE

手を伸ばせば取れるところに収納

手を伸ばせば取れるところに収納

「あまり使わないものや大容量のものは、瓶に入れて戸棚に収納していますが、使用頻度が高いものはさっと取れるところの壁に収納しています。ディスプレイにもなっています。」

常備スパイス

ターメリック、コリアンダー、レッドペパー

常備スパイス

「この3つがあればカレーは作れます。絶対3つ使わなければいけないということではないですが。特にレッドペパー(唐辛子)は味、辛さ、風味が違うので複数用意して使い分けています」

教えてくれた人

黒澤功一

「Kalpasi」シェフオーナー

1978年静岡県生まれ。25歳で川崎のシェアハウスに同居していたスリランカ人やネパール人が作るカレーのおいしさにハマり、スパイスカレーに開眼。
飲食店経験は一切なく、現地で習得した南インドの料理を中心に独学でカレー作りを学び、"おまかせメニュー1択"という新たなスタイルで、スパイスカレーの世界に革新をもたらしている。下北沢2店舗を含む3店舗で、さまざまなスパイスの魅力・可能性を追求している。