PROFESSIONAL POINT

#152

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PROFESSIONAL POINT

プロが教えるスパイスづかい
「Ramen Break Beats」柳瀬拓郎

イタリアン、フレンチ、日本料理の経験を経て、2022年に東京・目黒区で「Ramen Break Beats」をオープンした柳瀬拓郎シェフ。故郷・九州の食材を生かした、澄んだスープと美しい麺線の淡麗ラーメンで注目を集め、「ミシュランガイド東京」に2024年から3年連続で掲載という実力派。ラーメンは独学で研究したという異色の経歴を持つ。

普段ラーメンにスパイスを多用することは少ないが、自宅やまかないでは、ルウを使わずスパイスからカレーをつくることも。シナモンやカルダモンなど、一つのスパイスを主役に組み立て、その香りや個性を探ってきた。ジャンルにとらわれず、日々積み重ねてきた感覚が、柳瀬シェフならではの味づくりにつながっている。

SPICE

柳瀬拓郎さんのスパイス使い

柳瀬拓郎さんのスパイス使い

「スパイスは、前に出しすぎないほうが好きなんです。素材の味を邪魔せず、味を整えるような使い方というか。今回の塩ラーメンでも、ハーブやブラックペッパーは香りのアクセントとして入れています。メキシカンっぽい料理でも、まずはトマトや肉の旨みがあって、その上にチリやクミンで高揚感を足していくイメージ。スパイスは、高温の油で一気に炒めると香りが立ちやすいです」

常備スパイス

パプリカ

柳瀬拓郎さんの常備スパイス パプリカ

「パプリカは、結構常備していますね。赤い色がきれいに出るので、料理に振ると一気に雰囲気が出るんですよ。チリ系みたいに刺激を前に出さずに、見た目としても映えるし、辛さがほぼないので使いやすい。特に限定ラーメンをやる時は、季節感やテーマに合わせて使うことが多いです。」

RAMEN & PEPPER

ブラックペパーの使い分け

ブラックペパーの使い分け

「ブラックペパーは、動物系のスープと相性がいいと思います。鶏や豚、牛の旨みを引き立ててくれる。ホワイトペパーは、透明なスープみたいに見た目を崩したくない時に使います。また粒の大きさでも役割は変わります。ホールはスープに入れて、液体にゆっくり香りを移したい時。あらびきは、風味を強く効かせたい時に。パウダーは、肉や魚のソテーみたいに、素材の味を邪魔せず、さりげなく風味を加えたい時に使いやすいですね」

教えてくれた人

柳瀬拓郎

「Ramen Break Beats」シェフ

イタリアンやフレンチで腕を磨き、カナダ・トロントの日本食レストランでシェフを務める。帰国後、独学でラーメンを研究し、2022年に東京・目黒区で「Ramen Break Beats」をオープン。2023年に「Ramen Afro Beats」、2024年に「Ramen Jazzy Beats」を開く。「Ramen Break Beats」は「ミシュランガイド東京」に2024年以降、3年連続でビブグルマンとして掲載されている。