PROFESSIONAL POINT

#113

post thumbnail
PROFESSIONAL POINT

プロが教えるスパイスづかい
料理家 ウー・ウェン

中国ではスパイスが暮らしの中に溶け込んでいる、と話すウー・ウェンさん。素材の持ち味を大切にした中国家庭料理を提案してきたウー・ウェンさんが考える、日々の料理とスパイスの役割について。

「家庭料理は、食べる人が安心できることがいちばん大事。リラックスして、みんなで共有する場になるものですから、形や味を変えすぎず、素材を生かしたクリアで綺麗な味に仕上げます。

基本の味付けは、塩と油。これにスパイスを少し加えるだけで、同じような味にならず、毎日違う表情を楽しめます。ほんのひと振りの香りや風味が、家庭の味を新鮮にしてくれる。そんな小さな工夫で、毎日の食卓は豊かになると思います」

SPICE

ウー・ウェンさんのスパイス使い

鍋にクミンやクコの実を入れる様子

「基本的にスパイスは、ほんの少しだけ入れます。前に出すぎるよりも、控えめに使う。主張しすぎないほうが、むしろ料理を引き立ててくれますよ。スパイスは主役じゃなくて、引き立て役。だからこそ、味に自然な変化や奥行きが出せるんです」

STORAGE

サロンでは大容量を瓶でストック

スパイスをガラス瓶にストックした棚

「クッキングサロンでは、生徒さんと一緒に調理するため、スパイスは大容量を用意。ひと目でわかるようにガラス瓶に入れてストック。自宅では、缶のまま気軽に保管しています」

常備スパイス

ブラックペパー・ホワイトペパー・クローブ・クミン

ブラックペパーとホワイトペパーなど常備スパイス

「今回レシピで紹介したスパイスは、中国でもよく使われています。なかでもブラックペパーやホワイトペパーは日常的に使うスパイスの一つです。季節によって使うものを変えるのが中国の家庭の知恵。たとえばブラックペパー、クローブ、八角などは寒い季節によく登場します」

教えてくれた人

ウー・ウェン

料理家

中国・北京出身。1990年に来日し、1997年より「ウー・ウェン クッキングサロン」を主宰。母から受け継いだ小麦粉料理を軸に、中国の家庭料理を日本の食材で手軽に再現するレシピが人気を集める。『ウー・ウェンの 鍋 スープ』『ウー・ウェンの 蒸しもの お粥』など著書多数。