PROFESSIONAL POINT

#75

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PROFESSIONAL POINT

プロが教えるスパイスづかい
「洋食KUCHIBUE」坂田阿希子

料理家として料理教室を主宰し、メディアでも活躍する坂田阿希子さん。東京・代官山で営む「洋食KUCHIBUE」の棚には、自家製のジンジャーシロップやきゅうりシロップが並んでいる。

実はその着想源は、NYで出合ったソーダファウンテン。旅の途中に立ち寄った店で、ドライハーブやスパイスを自由に組み合わせた自家製ソーダが並んでいた。ジンジャーやきゅうり、今回紹介したベリーのシロップなど。ちょっと意外な素材を自由に楽しむ。そんなNYのソーダカルチャーが、坂田さんのシロップ作りの原点にある。

SPICE

坂田阿希子シェフのスパイス使い

窓のそばに立っている女性

「スパイスは、いわゆるスパイシーな料理に使うというより、アクセントとして使っています。たとえばチリドッグや、ピクルスにも少しずつ。定番で作っているジンジャーシロップやきゅうりのシロップにも、ハーブやスパイスを合わせています」

STORAGE

15種以上のスパイスをすっきり収納

キッチン, 戸棚

「スパイスは、ほとんどGABANのものを使っています。常備しているスパイスは、15種類以上。すべて缶のままボックスにまとめて、棚にしまっているので、使うときも取り出しやすいです」

常備スパイス

メース

本の瓶

「グラタンはうちの定番の一皿です。ベシャメルには、ナツメグよりも柔らかな香りのメースをほんのり効かせていて。牛乳に加えて、蓋をしておくと、ソースに深みが出て、仕上がりがぐっと上品になるんです」

教えてくれた人

坂田阿希子

「洋食KUCHIBUE」オーナーシェフ

新潟県出身。料理雑誌の出版社勤務を経て、フランス料理店やフランス菓子店での修業を重ねて料理家として独立。雑誌やテレビ、レシピ本の出版など多方面で活躍する中、2019年に「洋食KUCHIBUE」をオープン。2025年から料理教室「坂田料理塾」もスタート。