PROFESSIONAL POINT
プロが教えるスパイスづかい
「洋食KUCHIBUE」坂田阿希子
料理家として料理教室を主宰し、メディアでも活躍する坂田阿希子さん。東京・代官山で営む「洋食KUCHIBUE」の棚には、自家製のジンジャーシロップやきゅうりシロップが並んでいる。
実はその着想源は、NYで出合ったソーダファウンテン。旅の途中に立ち寄った店で、ドライハーブやスパイスを自由に組み合わせた自家製ソーダが並んでいた。ジンジャーやきゅうり、今回紹介したベリーのシロップなど。ちょっと意外な素材を自由に楽しむ。そんなNYのソーダカルチャーが、坂田さんのシロップ作りの原点にある。
SPICE
坂田阿希子シェフのスパイス使い

「スパイスは、いわゆるスパイシーな料理に使うというより、アクセントとして使っています。たとえばチリドッグや、ピクルスにも少しずつ。定番で作っているジンジャーシロップやきゅうりのシロップにも、ハーブやスパイスを合わせています」
STORAGE
15種以上のスパイスをすっきり収納

「スパイスは、ほとんどGABANのものを使っています。常備しているスパイスは、15種類以上。すべて缶のままボックスにまとめて、棚にしまっているので、使うときも取り出しやすいです」
常備スパイス
メース

「グラタンはうちの定番の一皿です。ベシャメルには、ナツメグよりも柔らかな香りのメースをほんのり効かせていて。牛乳に加えて、蓋をしておくと、ソースに深みが出て、仕上がりがぐっと上品になるんです」